スナップは悪か?

5/27/2013


キャンデッドフォトという言葉が示すとおり、スナップの本質が盗み撮りである事は自明だ。許可をとってから撮る写真はスナップでは無いと言っても過言では無い。


一方、ネットの普及と比例してプライバシーやセキュリティ意識が高まる今日に、無許可で撮られた写真がネットに公開されることに嫌悪感を示す人も多いだろう。



 


   スナップは善か悪か?


 


表現の自由と個人の尊厳を守る権利。相反するそしてとても重要な二つの権利が対立する構図。一介の市民としても、またスナップ写真の愛好家にとっても、決して有耶無耶にしてはならない重要な問題だ。


この場に自分の立場を示しておきたい。俺はスナップ写真を愛する全ての写真愛好家が、全てのリスクを背負う覚悟で堂々とスナップを撮り、どんどんネットに公開し、もっと物議を醸せば良いと思ってる*1。散々語られている話題ではあるが、まだまだ結論を出すには議論が足りなすぎる。いや、結論は永遠に出ないかもしれないけど、スナップフォトの文化を持続するためには議論の継続が必要だ。「炎上を恐れて引っ込めるくらいなら最初から撮るな」とすら思ってる。


岡本太郎、アンディ・ウォーホール、ジョン・ケージ、会田誠。アートが世に問題提起を投げかける手法は、ゲリラ的で多少暴力的くらいな方がちょうど良い。


 


2013/08/11加筆


別ブログにスナップ考に関する書籍の書評を書きました。


 


 


"Does snap photo evil?", Wakamatsucho / Tokyo, Apr 2013


*1:法規を遵守するのは勿論、道徳的に社会通念上の問題の無い事が前提です。



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