室蘭の団地

7/05/2013


登別で温泉に浸かったあと、日本四大工場夜景の一つに挙げられる室蘭へ向かった。日が暮れるまで市街散策をした後、撮影ポイントである高台の展望台に向かうも、10m先すら見えない濃霧。当然撮影を断念。


 失意と寂しさを抱えながら街を彷徨い、ふと視線を向けた先に古びた団地建築が飛び込んできた。街灯もまばらな暗闇の中に、この街の歴史やこの街に住む人々の喜怒哀楽が染みこんだかのような壁面がとても美しく見え、気が付いたら夢中でシャッターを切っていた。


 


後日調べるとやはり過疎化、高齢化、建物の老朽化の3重苦を抱えた、いわゆる”ベンチマーク的な地方都市のニュータウン”だった。「この雰囲気はこのままであって欲しい」なんて思うのは部外者のエゴに過ぎないのだ。


また一つ自分が写真を撮る理由に気づかされた気がする。


Old apartment block at Muroran / Hokkaido, Jun 2013



You Might Also Like

0 コメント

Recent Photography

Labels