精錬所

1/13/2014


単純に遺構/廃墟を観てみたいという好奇心から、思い付きで足尾銅山へ赴いた。しかし資料館の展示や街の現状に触れ、期せずして深く考えさせられる結果になった。


 


・公害の実体のすさまじさ


・公害の事実を認識しながらもをひた隠しにして国益を優先にしてきた政府


・劣悪な労働環境、強制的に労働に従事させられた者たちを合祀した無縁石塔


・田中正造が振りかざした正義と執念


・その正義によって産業を失い、抜け殻のようになった街


 


正直に言うと、こんな重いものは見たくなかった。記憶に蓋をしたくなった。でも目撃してしまったので考えなければならない。


 


    いったい生とは何か?豊かさとは何か?正義とは何なのか?


 


その複雑な想いは自然に福島へと重っていく。


 


"The smelter", Ashio cooper mine / Tochigi, Jan 2014



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